頂上決戦、開幕!

 武道vs将軍戦はじまった。
 大物対決の序盤戦だけにあまり動きのない展開になるかと思いきや、初っ端から一気呵成の攻めを見せる将軍様。お約束である審判のロックアップをやって互いの実力を確かめ合い、色々語り合って一話終了くらいの展開になるかと思っていたら、なんと将軍様はロックアップを拒否。武道を倒すには矢継ぎ早の攻撃を仕掛けてひたすらスタミナを削るのみ、と悪魔ならでは正攻法で魅せてくれた。
 将軍の攻撃が一通り終わると今度は武道のターンとばかりにガンガン攻撃が入っていくあたりはまさにプロレス、といった感じですが武道の攻撃も将軍に有効打を与えるには至らずと今のところ互角の戦いが展開されることに。
 将軍が武道にひたすら攻撃してスタミナを削り切ってやる、といったのに対し、武道側は百の理解を超える千の破壊の拳を与えようぞ、とお互いひたすら攻撃を仕掛けまくって潰す宣言をかましている辺りは似た者同士の対決というのがすごく出ているなあと感じた。
 こういう展開になると決着は弟子が師を超えて終了、というのが美しいラストではあるけれど将軍が勝利してもそれは始祖の一人が師である超人閻魔を超えたというだけで現代の超人が閻魔や始祖の認める成熟に達したとはいえないわけで、その辺どうなるのかは気になるところ。
 一方、前回正義超人側の解説役が二人リストラされましたが、今回は悪魔超人サイドのサンシャイン&バッファローマンがコメンテーターとして活躍。かつて二人が戦った始祖ガンマンとシングマン。過剰ともいえる閻魔への崇拝を口に出していた始祖二人でしたが、将軍と閻魔の戦いを見ていると彼らのそんな態度も不思議と思えない、と悪魔コンビは語るのでした。
 ガンマンのド迫力パワー、シングマンの絶対的な防御力。どちらもスゴかったけど閻魔の力はそれを上回っている。つまり閻魔はひとりひとりの始祖を上回る力を持っているというのかー!!とスグルが叫んで今回は終了。
 悪魔将軍が悪魔六騎士を総合力で上回っている、というかつてのネタを今回は閻魔様でやったという感じの展開ですが、スペック的にはやはり閻魔が将軍を上回っているということでいいんでしょうか。となると将軍が閻魔に勝つには六騎士たちがやったような邪道技しかない気がするんですが、キン肉マン戦で見せたウナギボディとか使って閻魔を翻弄してほしい。
 しかしキン肉マンvs将軍戦を読み返すとなんで悪魔将軍ってここまで大物扱いされるようになったんだろう……、って気になりますよね。正攻法では倒せなかったというのが大きいんだろうか。