ロビンの思い!

 正義超人、そしてキン肉族に対してたった一人立ち向かうネメシス。しかしネメシスの前に完璧超人の仲間たちが現れ……、というところで前回終了したわけですが、それに対するネメシスの反応は完璧超人の風紀は乱れきっていると高笑い、けれど完璧超人の何たるかを教えてやる、とピークアブーに対してデレるのでした。
 かつて悪魔超人とかが友情パワーに目覚めたときには号泣したり、自分たちは間違っていたのではみたいな派手なリアクションがあったのですが今回の友情パワーの目覚めは表向きはツンツン、けれど内面では大きな変化が起こっているという感じであくまで完璧超人としての主義主張は貫き通す、というところが今のキン肉マンにマッチしているのがいいですね。
 仲間たちの激励を受け再び対峙する二人。激突の結果、キン肉ドライバーをくらっていたネメシスがひるみ、キン肉マンに必殺技をかけるチャンスを与えてしまいました。しかしその技はかつてピークアブーを破った基本技の集合体風林火山。風→林まで極まったところで一度技を食らったピークアブーから「次の技に移行する際に隙ができる」とアドバイスが飛ぶのでした。
 結果、風林火山は林までで外され、逆にパイルドライバーをかけられてしまったキン肉マン。「お前ら正義超人を侵略の炎で焼き尽くすのはオレたち完璧超人のほうだ」というネメシスのセリフがカッコイイ。
 風林火山が破られた原因はピークアブーのアドバイスにあった、と分析し「完璧超人に二度同じ技を食わない」と言うウォーズマンでしたが言うの遅すぎ。ちょっと正義超人リーダーとして頼りないのでは。
 そしてセコンドの言葉で救われるとは俺もヤキが回ったとデレるネメシスはキン肉マンに対し完璧超人流の「山」、ロメロスペシャルではなく自身の必殺技バトルシップシンクを仕掛けます。
 技の勢い的に返すことは不可能、とあきらめかけるキン肉マン。しかしそこで死んだはずの正義超人リーダー、ロビンマスクの声が。
 死を受け入れず戦うために生き続けろ。そして命に代えてもネメシスを倒せ、と激励するロビンマスク。死ぬな。でも命に代えても敵を倒せ。思いっきり矛盾してるけど理不尽の塊ロビンマスクが言うとすごい名言っぽく聞こえるし、少年漫画のヒーローはこうあるべき、という主張ではある。こういうセリフを聞くとやはり正義超人のリーダーはロビンにしか務まらないのでは……、と思います。キン肉マンがありがとうロビン、そしてウォーズマンとか言ってるけどウォーズマンは本当についでって感じだし。
 とはいえバトルシップシンクを返すことはできず思いっきり被弾してしまうキン肉マン。しかしとどめを刺されてはいなかった。その理由はロープを掴んでいたからだ……。と、悪魔将軍戦で地獄の断頭台を食い止めたシーンを彷彿させる引きで次回へ。
 ここでバトルシップシンクが出た以上、次回はついにマッスルスパーク対決といったところでしょうか。