不意打ち

 まさか唐突にこち亀記念の読み切りが掲載されるとは……。読んだことなかったので得したと言えば得をしたという気はするんですが。
 こち亀30周年、つまり十年前に描かれた読み切りということでスグルの世代で「悪行超人」という単語を使っているのが趣深い。悪魔将軍とかザ・ニンジャなんかがイメージ絵で倒されてるけど、今のシリーズ読んでると変な笑いがこみ上げてきますね。
 内容的にはお祭り企画ということで人類を守るはずの正義超人たちがうっかり軽犯罪を犯しまくって、その度に仲間たちがお前はアホかとどついていくという新喜劇的なギャグマンガでした。派出所で正義超人たちが体育座りでしょげてるという図はこんな企画でしか見られない。
 登場人物はこち亀側は両津、部長、中川、麗子、そしてあのジャンプ版最終話にも登場してなかった寺井が出ているというのがポイントでしょうか。一方のキン肉マンサイドからはキン肉マンテリーマンバッファローマンウォーズマン、そしてロビンマスクと人気超人ぞろいではあるもののラーメンマンブロッケンJrがいないという結構変則的なメンバー。ラーメンマンはともかくブロッケンJrはギャグキャラとしてはいじりにくかったんでしょうか。オチは正義超人に呆れた派出所メンバーが超人たちに必殺技をかけて終了、というものでしたがノリノリでテリーマンにスピニングトゥーホールドをかける中川、ウォーズマンにパロスペシャルを極める麗子がみどころでしょうか。
 見る機会を逃していた読み切りが掲載されたのは嬉しいっちゃあ嬉しいんだけど、次の話読めるまでだいぶ空いちゃったのは正直つらい。
 次の更新ではカレクック読み切りの感想を書く予定です。