絶対防御!!

 なんかシルバーマン急に人相悪くなりましたね。目つきが兄貴のほうと区別つかなくなっとる。
 そんなわけで今回のキン肉マンは「愛憎スープレックス!!」というイカす煽り文からスタート。愛憎スープレックスで場外に落とされそうになったシルバーマンさんは盾を使ってロープの上を滑るという曲芸で危機を回避。なんかもうシルバーマンはあの盾が本体なんじゃないかって気持ちになってきました。京極夏彦はあの指ぬきグローブが本体、みたいな感じで。
 ロープワークを駆使して勢いをつけたシルバーマンはまたもや盾でサイコマンをぶん殴り、サイコマンはモンゴリアンチョップでシルバーマンを攻撃。しかしシルバーマンは攻撃をガードし、絶対防御の型「パーフェクトディフェンダー」の体勢に入るのでした。ここでネメシスが「これがあのミラージュマンの言ってたオリジナル!」と発言して存在感をアピール。
 そして「これが戦い……ありがとう!ようやく思い出してきたよ」と前回の不調の理由を教えてくれるシルバーマンさん。普通にブランクで身体が鈍ってただけでした。しかし生首状態で何億年も過ごしてたのに身体生やした点に関しては登場以来完全にスルーを決め込んでますね。
 肉のカーテンの原型パーフェクトディフェンダーでサイコマンを寄せ付けないシルバーマン。守りの神と言いつつ攻撃面も力技でガンガン攻めてるあたり虐殺王としての一面がだいぶ顔を出しているような。そんな防御に感心するバッファローマン。それを受けてオレも肉のカーテンには苦労したと久々にちゃんと台詞をしゃべる我らがウォーズマン。この人置物状態ではありますけど、今までのシリーズではこんな終盤まで五体満足でいたこと自体がなくて病院か超人墓場送りにされてたんだから、我々はウォーズマンが無事なだけでとりあえず良かったと思うべきなんです。武道相手に噛ませ犬として死ぬ、という未来が来る可能性もあるとは思いますが。
 鉄壁の守りを固めるシルバーマンをクロー攻撃で果敢に攻めるサイコマン。シルバーマンを「お魚さん」と呼んだり、「私は粘着質」と自覚あったのかよ的発言などで今回も読者を飽きさせません。ひたすらクローで顔面砕きを狙っているのかと思いきや、手からバリバリ何か出してる描写を見るとマグネットパワーでシルバーマンを磁石化させる作戦だったりするのか。
 しかしサイコマンさんは終始笑顔で本当にシルバーマンが大好きなんだなあ、と思わせてくれますね。