許されざる内紛!!

 シルバーマンvsサイコマン、激突まったなし、の巻
 前回、ザ・マンを糾弾したシルバーマン、今回は「あなたはいまや愛した超人の方を向いていない。超人を利用しようとしているあなたを見たくない」とさらにザ・マンの痛いところを突きました。今のザ・マンは自分の育てた完璧超人ではなく、スグルたち下等超人の方が神々に認められつつあることにキレてて、その結果下等超人がさらに力を付ける前に潰そうと無量大数軍を派遣してきたわけで、確かに超人を利用してると言われても仕方ないところでしょう。
 糾弾され「お前たちも同意見か」とジャスティスマン、ゴールドマンの二人に問うザ・マン。無言の二人の応えは明白。たった一人超人閻魔のもとについたままのサイコマンはついにかつての盟友シルバーマンと戦うことを決意。どちらが正しいかは戦った結果で決めよう。策士っぽかったサイコマンもこういうところはなんだかんだ言って脳筋。「ぼくもそのために来た」とシルバーマンもノリノリで申し出を受け入れました。
 そしてスグルたちにこの戦いを通して自分が正義超人に何を期待していたのか、そして未来をどう生きていくべきか考えてくれ、と告げるシルバーマン。その言葉はキン肉族出身の完璧超人ネメシスにも投げかけられるのでした。
 ネメシスは始祖メンバーと比べると格落ち感はあるんだけど、ロビン、ラーメンを破った強豪で試合自体もちゃんと面白かったんでこの試合の結果がどうネメシス側にフィードバックされるのかが気になるところです。とりあえず心情が正義側に傾くのは間違いないんだろうけど。ネメシスって単なるゲスになっちゃったスーパーフェニックスのリベンジみたいなとこもあるキャラだろうからスグルとの最終決戦では熱い戦いを見せてほしい。
 対決にノリノリのシルバー&サイコでしたが、こういうとこで水を差すのが我らが超人委員会。今回はハラボテではなくノックが「予定外の試合はやっちゃあかん。サイコマンの体のダメージ蓄積もあるし」と言ったところ、サイコマンは「下等超人相手にダメージなど受けてませんよ」と一蹴。あげくの果てに「体の心配をするならキン肉大神殿でダラけてたシルバーマンのほうでしょ」とシルバーマンをdisる始末。ほんとうにこの人はマイクパフォーマンスということがわかってらっしゃる。
 シルバーマンはそんな挑発をさらっとかわして「私はかまいません」と試合を承諾。ここにサイコマンvsシルバーマン、ゴールドマンvsアビスマン以来の始祖同士の対決が実現することになったのでした。シルバーマンは登場したものの戦わずスグルたちを応援するだけ、って可能性もあるかなと思ってたけどストレートにサイコマンvsシルバーマン戦が成立したのには驚いた。変に勿体つけずバトルまで持っていったのも偉いけどこうなると完璧側のコマはもうネメシスとザ・マンしかいないわけでサンシャインはともかくウォーズマンの二戦目がスルーされてしまうのか、ザ・マンのかませとしていつものウォーズマンに戻ってしまうのかその辺不安しかありませんね。
 そして盛り上がっている中、ほぼ存在を忘れられていたブロッケンJrもようやく病院に運んでもらえて良かった。
 サイコマンの待つリングに空を飛んでリングインするシルバーマン。二人のスパーリングでの戦績はまったくの五分と五分。お互いの戦績を両方がちゃんと覚えていたというこのやりとりでサイコマンとシルバーマンがちゃんとお互いを友達だったと読み取れるのがいいですよね。サイコマンがシルバーマンを一方的に友達だと思ってた説が否定されてとりあえず良かった。
 五分だった実力に差が付いたとしたらそれは道を違えた後の生き様の差に他ならない。どちらの生き様が正しかったか決着をつけようとするサイコマン、勝って再びサイコマンとわかり合いたいと願うシルバーマン。割と曲者タイプに見られていた二人ですが、実際に戦いに臨む姿は爽やかそのもの。シルバーマンが勝ちそうな戦いではあるけど、先の展開を考えるとどう転んでもおかしくない戦いではある。
 あとサグラダファミリアになんかあるよ、って話はこの試合の後、回収されることはあるんでしょうか?