サイコマンの願い!!

 サイコマンとシルバーマンを女体化させて百合小説を書きたい(新年の挨拶)。
 そんなわけで今年最初のキン肉マンが更新されました。「ブロッケンJrを抱くシルバーマン……」という大して内容のない冒頭の煽り文がサイコマンのせいで性的な意味合いを含んでるように見える。というか他に書くことなかったんですか。
 前回、シルバーマンのせいで下等超人の間に「火事場のクソ力」という危険な力が発生してしまったと告発するサイコマン。下等超人が危険な力を弄んではいけない。自分が言っても聞く耳持たないだろうからシルバーが下等ちゃんたちを諭してよというサイコマンのお願いを聞いてシルバーマンは地上に降り立ちました。シルバーマンに駆け寄るキン肉マンを律儀に止めに行く係員たちがイカス。
 キン肉星の大王として開祖であるシルバーマンに礼を尽くしながらも、サイコマンが言ったシルバーマンは「完璧超人の手先として正義超人を組織した」のかの真偽を問うスグル。主人公なのに試合は今のところ一試合だけで出番は少ないけど、こういう決めるべきところはきっちりキメてくるのが今シリーズのキン肉マンのいいところ。
 スグルの問いには答えず、ブロッケンJrの死体(死んでません)を放り投げるシルバーマン。そして「あなたたちはよくやってくれました」と騙した相手を煽るかのような態度を取ったシルバーマンにサイコマンは満足顔。しかしシルバーマンはキン肉マンを心から称え、完璧超人のスパイとして地上に出たのは本当だけど、ダサい鎧をつけたゴールドマンの説得を続けるうち、自らも下等超人の可能性に気付きゴールドマンとは違うやり方で超人たちの育成を行いはじめた、と真実を告白。正義超人は完璧超人から独立した存在であり、正義の心は他人に利用されるようなものではない。その事を完璧始祖を倒すほどの成熟を果たした正義超人に伝えに来たとシルバーマンはスグルに告げるのでした。そこ正義超人は完璧始祖倒してないんじゃ……とか言わない。一応テリーマンの熱さがジャスティスマンの心を動かしたんだし。
 そんないいシーンが流れた後、四階からはモアアと暗黒のオーラが。シルバーマンの真意を知ったサイコマンは激おこ状態。下等と呼んでいた超人の成熟を認めないと完璧超人はオワコン化するぞと言われたサイコマンは「だったらシルバーがアタシのとこに帰ってきてよ。あなたの部屋だって片付けないで元のままにしてあるんだから。シルバーの居場所はこんな汚れた地上なんかじゃないでしょ?あの11人で神サマになろうよって約束を忘れちゃったの?ううん、他の始祖なんてもうどうでもいいよ。閻魔ちゃんとシルバーとアタシがいればまたやり直せるよ。ぜんぶリセットして三人で神サマをやり直そう?あの時代に戻ろうよ!」と重い女としての本性を現してしまいました。けれどもそんな「アタシを捨てないで」というサイコマンの訴えに対し「かつて臨んだ時代の芽が出始めた以上、あそこへは戻れない」とシルバーマンはあっさりサイコマンを振ってしまうのでした。「ぼくたちはあくまで超人なんだ。君たちはそのことを忘れてしまった」と告げるシルバーマン。俯くサイコマンの目には涙が……。今回ばかりはサイコマンを気の毒と思わざるを得ない。
 言いたいことを言ったシルバーマンに対し、今までダンマリを貫いていた武道も久々に口を開き「我々の最終目標を知りつつ、自分の道を貫こうというのか」と発言。武道相手にザ・マンと呼ぶあたりがシルバーマンの人間性を現していますね。
「自分たち始祖11人は道は違えてしまったが、目指す目的地は一緒だったはず。だが、最初に目的地を見失ったのはザ・マン。実はあなただったのではないか」と今シリーズの核心を突く発言をシルバーマンがかましたところで今回の話は終了。
 かつてのザ・マンと始祖の目指した世界は完璧な超人が地上を覆う理想の世界。しかし途中からザ・マンは完璧超人が神の代役になる、という一点にこだわってしまい地上の超人との接触を断ってしまった。そんな中、ゴールドマンとシルバーマンが育てていた勢力はどんどん力をつけていき開祖二人がザ・マンとジャスティスマンの圧力によって歴史から姿を消してもその成長は止まらず、キン肉族王家に至っては神々と接触し地上の代表と認められるまでになってしまったわけで、神から超人になったにも関わらず再び神を目指したザ・マンが神に認められずにキレて地上の超人を滅ぼそうとした、というのが今シリーズの抗争が起こった原因。その辺りの事情は断片的に語られていたけどシルバーマンが今回次回でその辺をまとめて整理してくれそうなんで解説回であってもものすごく楽しめた回でした。
 しかし煽り文の「次回、サイコマン、ご乱心……!?」って煽りは今回のがご乱心じゃなかったら次回どんだけやらかす気なんだよ!と無駄に期待を高めてくれますね。デビルほむら級のやらかしっぷりを期待したい。