すべてを知る者の出現!!

今回はサブタイトルで大体内容わかっちゃいますよね。そんなわけで虐殺王降臨の巻。
 前回サイコマンにボコられ十本の指という武器を潰されてしまったブロッケンJr。この状態から反撃の余地はなく一方的にサイコマンにボコられ続けます。下等超人に対するディスをかましつつさらっと怨敵ジャスティスマンを「3階のバカ」呼ばわりするサイコマンさん超ステキ。
 完幻ファントムキャノンを喰らいながらも闘志は消えずニンジャやアシュラマンの分まで戦うため立ち上ろうとするブロッケンでしたが、サイコマンに頭を踏み潰されてしまいました。そして完幻技ではなく完璧・拾式の奥義でブロッケンにとどめを刺すと宣言するサイコマン。けれどできれば「正義超人」は殺したくないという言葉にバッファローマンが反応。下等超人という括りでなく正義超人という言葉をサイコマンが使ったのは何故か?
 正義超人は実は完璧超人の都合でゴールドマン勢力に対抗するために作られた軍勢だった。そしてシルバーマンは自分の意思で超人墓場を出たわけではなく、閻魔とサイコによってゴールドマン説得のため送り出されたスパイだったのだ、と衝撃の事実を告げるサイコマン。この事実も衝撃的ですが回想での中途半端に悪魔将軍っぽい鎧を着けているゴールドマンのダサさも衝撃的です。
 結局のところゴールドマンの説得は失敗に終わったもののシルバーマンは下等超人を率いてゴールドマンに対抗する超人軍団を結成。それが正義超人軍の源流だと語るサイコマン。つまり正義超人は完璧超人に利用される下部勢力のような扱いとして生まれたということですね。
 俺たちは完璧超人の手先なんかじゃない、独自の正義を持っているんだと叫ぶスグルでしたが、サイコマンは「それでいいんです。我々の意図に気付かずに都合よく動いてくれる傀儡なんですから」と一蹴。もう今回サイコマンノリノリで色々しゃべってくれてますけどジャスティスマンは「3階のバカ」、悪魔超人は「本当のクズども」と口汚くなってるあたり、だいぶ地が出てきた感があります。
 そしてウルトラスーパーおしゃべりタイムを終え、ブロッケンに拾式奥義を仕掛けようとするサイコマンでしたがそんな彼に「お待ちなさい」と呼びかける声が。それは拾式奥義をまだ考え付いていない原作ゆで、ではなくもちろん完璧始祖弐式シルバーマン。キン肉族を彷彿とさせるフェイスマスクに鎧とマント、仮面ライダーのようなマフラーに、防御を司ってるぽい左腕の盾という闘う気まんまんの戦闘スタイルで出現。ちなみに登場時の演出が3階のバカと被っているのにはサイコマンどんな心境なのかちょっと気になりますね。
 そんなわけでシルバーマンは「腹黒っぽい」「実は敵なんじゃ」とあちこちで言われてましたが、完璧超人のスパイとして野に下ったという衝撃の事実が明かされてしまいました。シルバーマンは完璧超人のスパイという事実を閻魔とサイコマン以外の始祖がどれだけ知っていたのかは明かされてませんが、始祖たちはみんなゴールドマンゴールドマン言ってる割にシルバーのことは気にしてなかったんで割とみんな知ってたんじゃないかなという気が。ジャスティスマンも無反応だったし。
 ブロッケンの処理は私にまかせてくれないかな、と今でも完璧サイドのようなセリフを吐いていたシルバーマンですが、ジャスティスマンの回想を見る限り兄同様理想に燃えていたようなので、スパイとして外に出たのは事実だけど正義超人軍を結成した後で心境の変化があって理想に目覚めたというところでしょうか。けれどこれでブロッケンを本当に始末したら笑えるけど。
 最高に盛り上がった展開ではあるけどブロッケンJrの立場を考えるとまた助っ人が来て命拾いするのか……、という落胆は禁じ得ないのでシルバーマンさんがブロッケンJrを指導して再びサイコマンに立ち向かわせるという展開に期待したい。