テリーマンの空中殺法!!

 地味なテリーマンが派手に暴れた!でも調子に乗って痛い目にあった!
 今回はそんな感じの展開でした。前回伝家の宝刀スピニングトゥーホールドを極めたテリーマンでしたが大方の予想通りあっさりと技を外されていまいました。それも「大観衆は知っている 乗っている時のテリーマンの強さを!」とか持ち上げられた直後なのが悲しすぎる。
 さらにはジャスティスマンからも「心の隙が出来ていた」と小馬鹿にされ何発も攻撃をくらいボコられる羽目に。
 しかしテリーマンはめげずに「ご忠告感謝するぜ」と余裕を見せつつさらなる攻撃へ。今度は相手の予測を裏切るような攻撃を、ということで空中殺法を中心とした怒涛の攻撃を繰り出すのでした。今までにテリーマンがこれだけの攻めを見せたことがあるのか、というくらいの怒涛の技のラッシュでしたが、今度もまた熱くなったところで隙を突かれ、攻撃をかわされ、あげくの果てに必殺技ジャッジメントクラッシュに固められてしまった、というところで今回は終了。
 テリーマンが善戦しつつもジャスティスマン優位という展開は予想の範囲内ではあるんですが、前回に引き続き今回もさんざん技を出したもののダメージが入ってないところを見ると、これ絶対勝ち目ないんじゃないの、と思わされてしまうのがなんとも。
 あのアシュラマンでさえほとんどダメージを与えることができなかったわけで、最低でも火事場のクソ力発動がないとダメージを与えることすらできないんじゃないか、という気がしますが、どうやったらテリーの火事場のクソ力が発動するのか。
 感情を見せず的確にテリーの技を捌いていくジャスティスマン。感情のパワーで激しい攻めを見せるものの相手の強靭さの前に歯が立たないテリーマン。まずはジャスティスマンを動揺させるだけの何かをテリーマンが見せないと牙城は崩れなさそうですが、テリーの攻撃力ではジャスティスマンを動揺させることはたぶん不可能。今後ボコボコにされつつも再び立ち上がった時こそがテリーにとって真のチャンスのはず。けれど火事場のクソ力が乗ったとしても地味な技しかない。そのハンデをどうやってテリーが乗り越えるのか。そもそもテリーが勝てるのか。こういう結果が見えない試合はワクワクしてきますね。
 感情のない相手との戦いといえばウォーズマンvsキン肉マン戦をどこか彷彿とさせるのでウォーズマンには感情の強さをテリーに伝えることで存在感をアピールしてほしい。正直今のウォーズは本気でただのベンチウォーマーになってるし。
 あとキン肉マン52巻が発売されました。大好評だったバッファローマンvsガンマン戦を完全収録した巻なので、あの興奮を再び味わいたい人はぜひ買って読みましょう。