キン肉マン51巻を買いました

 なんとこの巻はバトルほとんどありません。古代超人界の設定の開陳とか会話ばっかりなのに面白いのは一体何故か。
 それはやはり正義、完璧、悪魔の三つ巴のキャラ付けがしっかり立っているからだろう。下等超人粛正を揺るぎない信念で行う完璧超人、かつての師の暴走を憂い超人閻魔を自らの手で葬ろうとする悪魔将軍と将軍のもと超人界の未来を見据える悪魔超人たち、そして一方的に戦いに巻き込まれながらも強敵との決戦に燃える正義超人たち。どの勢力もカッコいいのがたまらない。どのキャラにも魅力があって好感が持てる、というのが今のキン肉マンの最大の長所と言ってもいいだろう。キャラに魅力があれば話に多少粗があったりヒネリがなくてもけっこう気にせず面白く読めるものだと思うし。逆にキャラに魅力がない場合はどんだけ話に凝ってもいまいちのめりこめない。二世のタッグ編なんかはせっかく初代のキャラと二世で育てたキャラを出したのに大不評だったのはキャラが好感を持てないような変化を遂げてたせいだった。クズに成り果てたネプチューンマン、異常にものわかりが悪くなったうえに反則を自慢するキン肉マン、球根に目がくらんだスカーフェイス、奇行ばかりに走ったロビンマスク、めんどくさい女みたいになったマンモスマン。野生化して外道に堕ちたセイウチン。あんな糞化したキャラたちの姿を誰が見たかったというのか。
 これからのキン肉マンネプチューンマンあたりは出る可能性があるかもしれないけど、やはり出てくるなら死体になった状態とかで出てくるべきだと思う。良いネプチューンマンは死んだネプチューンマンだけだ。というか王位争奪戦編といい究極超人タッグ編といいネプチューンマンが再登場したシリーズって両方とも連載終了に追い込まれているんですが。
 今回内容についてほとんど触れてませんが、内容は買って読んでください。