闘いを愛する者たち!!

 ガンマン強し!真のパワーに目覚めたバッファローマンに対し劣勢になるどころか、互角以上の攻防を見せ、あまつさえロングホーンを叩き折ってしまった、というところで前回終わったキン肉マンでしたが、今週もガンマンの猛攻は続いています。ロングホーンを一本失ったバッファの頭にエルボー連打を叩き込んだのを皮切りに、バッファローマンを激しく攻め立て角がなければこんなものかと挑発をかますましたが、それに反応したのは何故かウォーズマン。「俺が全身全霊を込めてやっと一本折ることができたあの角をあっさり折るなんて……」とか言ってますがアンタが狙ってたのは心臓でしょうが。超人タッグ編でもバッファ自身でツノ折ってたりするし。しかもアレ、ガラスを割ってその破片を凶器にするためという情けない理由からだったんですが、ロングホーンの方が凶器としては優秀だよね。
 さんざん殴られていいとこナシのまま、ガンマンに吹っ飛ばされるバッファローマン。その後に1ページ丸々使って描かれたガンマンがとてもカッコいい。本当にデザイン変更してよかった。
 殴られ過ぎて左目が腫れて視界がボケてしまったバッファローマン。その状態を真眼によって把握しているガンマン。相手のステータスまできっちり把握してるって地味にスゴイ能力ですよね。コンディションに関してのブラフが通用しないって駆け引きにはものすごく有利になるし。そんな状態でも不敵な笑みを浮かべるバッファローマン。「戦いは楽しいなあ」と言いながらこういう戦いを求めて悪魔超人になったと回想してたけどアンタが悪魔に魂を売ったのはテクニックが三流でパッとしなかったからじゃ……。
 視界のブレを解消する為、あえて左目を潰しガンマンの顔面にパンチを食らわせたバッファローマン。その闘志に対し「この戦いは楽しい」と心情をぶっちゃけるガンマン。スニゲーター戦では傲慢な面しか出ていなかったけど、この試合ではすっかり純粋な戦闘バカになってます。スニゲーター戦とはけっこう主義主張が変わってきてるけど都合の悪いことは忘れよ!
 闘いを通して心が通じ合ってるかのようにも見える二人ですが、そんな中バッファローマンがガンマンに衝撃の一言。
「なぜその”真眼”であの武道……いや超人閻魔を見ようとしない?」
 ここにきてバッファローマンからの精神的な揺さぶりがきたというか、ガンマンの性格上、下等超人粛正というあやつの意向には特に疑問も持ってなさそうな感もあるんですが、真眼で超人閻魔を見ろ、というのはなかなか刺激的な展開になりそうな予感がします。
 今シリーズは下等超人粛正のために超人閻魔が動き出し抗争が開始された、という理由は明快に示されているんですが、何故閻魔が粛正に踏み切ったのかという決定的な動機については割とぼかされているんで、その辺がはっきりする展開になるんでしょうか。
 それともサイコマンvsプラネットマン戦でターボメンが気付いたストロング武道の「正体」に関する何かが明かされるのか。武道=超人閻魔ということは作品中できっちり語られたものの、あの状況からするとターボメンが武道=閻魔とは繋がらないんで武道=サイコマンの傀儡みたいな展開もあったりするのかも。高潔な人物として認識されているものの評判と実像が激しく食い違ってきているが、配下の者たちは疑問を持ちながらもその人物のために戦い続けている……ってちょっと聖闘士星矢教皇黄金聖闘士みたいな関係性ですよね。サガみたいに超人閻魔にも何らかの秘密があったりするのか。