新たな戦いの序曲!!

 今週のキン肉マンは設定解説回。
 気になるところがある、と戦列を離れたネメシスがすごくひさしぶりに登場。向かった先は超人墓場で派手な破壊とミラージュマン、アビスマンの遺体を見つけてただならぬ事態が起こっていると再認識するネメシス。彼が向かった先は超人閻魔のいる零の間でしたが、そこにいたのはなんと悪魔将軍でした。ネメシスの投げた蝋燭をはじいた時のポーズが気さくな感じでカッコいい。
 悪魔将軍の台詞からするとネメシスは超人閻魔の不在→閻魔が正体を隠して行動中ということに薄々気づいていたようで、それを確かめに超人墓場の様子を見に来たようです。
 悪魔将軍=かつての始祖のひとりと知っていたネメシスでしたが、その情報は閻魔や始祖から聞いたものではなく自ら調べて得たものであること、そして自分がキン肉族の出身であることをあっさり明かしました。さらにはキン肉族はシルバーマン直系の完璧超人の一族であること、しかしキン肉族は完璧超人ではなく下等超人と共に生きる道を選んだことが明かされたのでした。わずかなページ数の間に重要情報がバンバン明らかにされていくな。
 何億年も前の話で盛り上がっているもののネメシスの実年齢は未だ不明。将軍の口ぶりでは割と若い世代のような感じですが、完璧超人としてのプライドを持ってるということは意外と大昔の人なのか、それとも完璧超人にかぶれた人なのか。
 そして悪魔将軍は現在の超人たちは進化の果てに新たな力「友情パワー」を手に入れたのだとネメシスに語ります。立場によって呼び方は変わるがこのパワーによって超人たちは太古の超人たちの力に追いつこうとしており、それこそが将軍とシルバーマンが望んだ力であり、かつて善良だったあやつの目指した世界を作り出す力だとネメシスを諭すのでした。
 そんな将軍の言葉を鼻で笑い飛ばすネメシスでしたが、「お前が理解できないのはかつてのあやつを知らないからだ」と将軍はネ告げ、始祖のダンベルを全部はめると開きそうな扉を示すのでした。
 次回は謎の扉の奥に何があるかって話になりそうですが、ガンマン、サイコマン、ジャスティスマンのダンベルはまだ始祖側にあるわけで中身を示唆するだけで終わりそうな予感がします。ちなみにシルバーマンは兄貴にダンベル預けてるんですね。
 というわけで設定解説に終始した今週のキン肉マンですが、解説だけでも面白かった。完璧超人界とキン肉族の関係、ゴールドマンが目指した神を超える力といった重要設定が出てきて盛り上がってきてるけど、次ステージの戦いがどうなるかに関してはまだまだ未知数な感じです。
 始祖三人が次の戦いに備える一方で、唯一無量大数軍で生き残ったネメシスですが、将軍と語り合うことで立ち位置がぶれそうな感じはあります。そうなると正悪連合軍とは戦わずシルバーマンのボディになったりする可能性もあるんでしょうか。いずれにせよ次回が気になります。