超人閻魔帳

 今週は肉本編は休載だけど公式ファンブックが発売。サイズはいつものジャンプコミックスと同サイズで厚さもコミックスとそれほど変わりありません。ちなみに取り扱ってる範囲は現在ウェブで連載している38巻からの新シリーズ、要は今やってるキン肉マンのファンブックということですね。36巻までの旧キン肉マンのファンブックが欲しい人は昔出た「肉萬」を探してください。
 ファンブックの内容は新シリーズに登場した超人やエピソードの紹介、インタビュー&対談記事、そして読者超人の発表で構成されています。
登場超人の紹介というのはファンブックならお約束で完璧超人、悪魔超人、正義超人の三属性に分類して超人を分けて紹介しています。ちなみに登場する超人はコミックス47巻に登場した奴までなのでサイコマンとシングマンは載っていません。シングマンはともかくサイコマンが載ってないのはちょっと残念ではあります。また完璧超人の項目ではオメガマンケンダマン、スクリューキッドの項目はありませんが、ネプチューンキング&ネプチューンマンは載っており、さりげなく新情報も掲載されています。また○○超人とは?という各属性超人のジャンル紹介なんかは読み飛ばしがちな項目ではありますが、ちゃんと読んでおくと新たな発見があるかも。
読者募集超人の発表は本編に登場しそうな正統派からイロモノっぽい奴までバラエティに富んだ顔ぶれ。正直始祖の一員として出そうな奴はほとんどいなかった。第3回超人オリンピックとかあれば登場の機会はあるのかも。
対談は原作嶋田がトリコの島袋光年、作画中井がこち亀の秋元治と対談。話の流れ的には島袋とキン肉マンとの出会い、ゆでデビュー&秋元との初対面と同じようなところからはじまりジャンプ黄金時代の思い出話へと移っていくんですが、その後原作ゆでと島袋の対談では話作りについて盛り上がり作画ゆでと秋元の対談では原稿執筆への取り組み方、スタジオ運営の話で盛り上がっていくのが原作と作画の対比として興味深かったです。
また巻末には漫画超人編ということでゆでたまごのお二人にスポットを当てたコーナーが。原作ゆでの方は担当編集が打ち合わせでインパクトを受けた名言集ベスト10。内容については実際に読んでもらうとしてゆではやはり天才としか思えません(笑)。作画ゆでの方はキャラ設定、表紙案のラフカットや没原稿などを収録。ゆで先生のラフカットってあんまり見たことがなかったんでかなり新鮮。
そして締めくくりはゆでお二人へのロングインタビュー。ウェブ連載という形態への反応から過去キャラを復活させる心構え、今シリーズに対する抱負など盛りだくさんな内容でしたが、完璧超人のお気に入りキャラがゆで二人でキレイに被っていたのがけっこう印象的。
以上、駆け足的にファンブックの紹介をしていきましたが、インタビューや対談だけでも十分面白かったし、データ部分も読み応えがあるんで肉ファンなら買って損はないんじゃないかと思います。