無限の宇宙!!

 今回はプラネットマンのターン。おなじみのプラネットリング&リングストーンに加え、新技ジュピターリング、火星の火山を噴火させるオリンポスボルケーノ、そして必殺の氷点下首四の字で次回にヒキ、と物凄い技のラッシュを見せてくれたけど、序盤からこれだけ飛ばすのは正直負けフラグにしか見えない。サイコマンほとんどダメージ受けてないように見えるし。というか今回サイコマンが受けた最大のダメージはプラネットマンの顔を月だと言い切ってしまい天文知識の無さを露呈してしまったことなのでは。「俺の顔は月じゃねえ」と言われた後のリアクションがちょっと大きすぎる。プラネットマンの技であんまりダメージは受けてないみたいだけどいちいち律儀に顔芸を見せてくれるのは偉い。氷点下首四の字をくらって凍った顔もなんか面白い。
 プラネットマンが多彩な技を繰り出した一方で、サイコマンはすごい握力にイグニシオンドレスとグリムリパー時代のしょっぱい技しか出しておらず、これはプラネットマンに勝ち目はないかと思われるけど、顔芸やトーク力はともかく試合がしょっぱいサイコマンが三回も戦うのはちょっとキツいか。過去キン肉マンシリーズはスーパーフェニックスや時間超人といったしょっぱい連中が勝ち星を重ね強敵ポジションに居座り続けたことで人気がガタ落ちになるという歴史があるわけでサイコマンが新たな技を見せることでまっとうな強敵になれるのか塩街道を進むのか、次回がある意味キン肉マンの正念場になるような気がしないでもないです。いや、プラネットマンが勝つという可能性ももちろんあるんですけど。
 しかし敵として出てきたキャラが何度も戦うというのはけっこうリスクのある展開だな、と今さらながらに思う。旧肉でいうとヘルミッショネルズなんかは一回戦はパワーで圧勝、準決勝でマグネットパワー追加、決勝では地球のパワーを利用できると戦いを経るごとに強敵感が増していったけど、フェニックスなんかは一回戦が強敵感のピークでソルジャー戦での卑怯&チートっぽい耐久度で「強敵感のない強敵」になり決勝ではどうしようもない卑怯者として読者を呆れさせたと思う。時間超人もアイテム頼りとチート耐久力だけで強敵感はあまりなかった。サイコマンには強敵かつネタキャラとしてなるべく長く活躍してもらいたいが……。