43巻の表紙がカッコ良すぎる

帯で良い子の諸君って言っちゃってるのはどうかと思うけど。
そんなわけでキン肉マン43巻が発売されました。二世と合わせて通算100巻ということですが、究極タッグ編とかは正直なかったことにしてほしい。記念すべき100巻目の表紙を飾ったのは今巻序盤で大活躍する四次元殺法コンビのお二人。
100巻目の表紙がこいつらでいいのかっていう気はするけど、良い子の諸君ネタは地味にキン肉マンが記憶から風化するのを防いでいたと思うし、何よりこの二人は小学生でも似顔絵が描ける超人として密かに愛されていたと思うし。私も子供の頃は何度ブラックホールペンタゴンを描いたかわからないくらい描いたものだ。そして小学生でも描けるシンプルなデザインの二人が進化したゆでの手でもの凄いカッコ良い表紙絵になったことには感動を禁じ得ない。
しかしペンタゴンって昔は腕の部分にラインが入っていて全身スーツを着ているデザインだったのに今ではそれがなくなって全身白塗り全裸で羽根が生えてるという変態度の増した姿になっているんですね。
本編でのペンタゴンは完璧超人相手にノーダメージで圧勝という凄い戦果をあげてますが、単行本で読み返しても、こんな奴にあのウォーズマンが勝てたなんて信じられないという感想しか出てこなかった。というかペンタゴンの場合第二回超人オリンピックでは並の超人だったのに、タッグ編で実は時間が操れるというチート能力がさらっと追加されたのがおかしい。ジョジョだったらラスボスが持ってる類の能力を一回戦で消費されるかませ犬にさらっと与えるってどんな判断なんだよ。もっともクロノスチェンジの追加があったからこそ、ペンタゴンにここまでの活躍の場が与えられたんだとは思うけど。
で、表紙を飾ったのは四次元殺法コンビだけど、この巻のメインはディアボロズvsジョン・ドゥズのタッグ対決。ウェブ連載では休載地獄の中での掲載だったけど単行本では一気にテンポよく読めるよ!この試合連載中はいまいちノレない気持ちで読んでて単行本で読んだら印象変わるんじゃないかな、と思ってたけど、それほど評価は変わらなかった。
タッグマッチだからコンビネーション技とかは面白いんだけど、スプリングマンとターボメンの一騎打ちになったら妙に冷めてしまったというか、ターボメンのパワー返しが理屈を聞いてもなんか納得いかないのが大きな理由だと思う。
あいつのパワー返しって相手のパワーを増幅させるというリスク含みの技のはずなのに、その辺のリスクがうやむやなうちにメリットばかりが描かれるのがなんかしっくりこない。死に方もなんか中途半端な感じだったし。スプリングマンの死に方はすごく良かったですけどね。
なお今週のキン肉マンの感想を書くのは早くて金曜くらいになると思います。