アイの綻び

犬野郎vsブラックホールのバトルはついに決着。
前回ブラックホールが意味ありげにコーナーポストの鉄柱を破壊して尖らせていたから、それを利用して勝利するのかと思っていたけど、そっちはダミーで直前に背中に受けていた傷のほうが勝利への伏線でしたというオチ。これは良いゆでマジック。犬野郎がブラックホール自身のつけた傷を脱出口に選んだ理由は「犬が大好きな骨の形に似てたから」という脱力もののオチだったけど、こんな超理由ゆでにしか思いつかないよ!
 そしてブラックホールさんは「お前は確かに完璧だ!ただし完璧な犬なのだ〜〜!!!」とさらに犬を強調しつつマッスルリベンジャーみたいな新技で犬野郎をKO。ついに悪魔超人サイドが一勝をあげました。それも辛勝後ダウンとか両者KO引き分けとかじゃない完勝という形で。
 この悪魔超人vs完璧超人という展開は正直なところかつて敵として出てきた超人が24年ぶりに戦う、というファンサービスでしかない展開でいい試合は見せたけど悪魔超人全滅で完璧超人の顔見世興行にしかならないんじゃないかって思ってた部分もあったけど、今回の展開でその予想は見事に覆された気がする。
 ラストでは正義超人ならダルメシマンを助けていい話でシメたところが悪魔超人だから首チョンパして終了と、正義と悪魔が共闘して完璧超人に挑むのではなくあくまで正義、悪魔、完璧の三つ巴の戦いだと印象付けたところもすごく良かった。
 ブラックホールさんが引用したことわざ「絞兎死して走狗煮らる」は今回の状況とぜんぜんふさわしくなかったけど最後まで「犬」へのこだわりを持ち続けたのは評価に値するだろう。次回で完璧超人が犬ネタを受けてうまいこと言ってくれれば完璧。