今日買った本

 小池壮彦「怪談FINAL EDITION」という怪談本を発見してみたので買ってみた。……『実話』怪談ファンにはあんまり勧めないけど面白かった。前半は割と普通の怪談なんだけど、進んでいくにつけ、怪異部分よりも登場する人たちの異常さの方が怖い話が増えていくのが特徴。正統派怪談とサイコ系怪談のハイブリッドとでもいうような魅力はあるんですけど、実話というには信じがたいあまりにもぶっとんでいる話が多いんで、人によって読んで怒り出すかもしれない。けど良く見るとあおりとかで『実話』という単語は使ってないんでコレはコレでいいんだろうか。その代わりに『真実』という単語が強調されていますけど。とりあえず怪談実話系に載った『リナリアの咲く川のほとりで』の場違い感が好きだった人にはオススメと言っていいものか。第四十七話『ドール・ハウス』あたりを読んで判断していただきたい。それと注意事項としては過去に出た『異界の扉』とネタが何本かは被っていますのでその辺はご注意を。
 あとこの本の近くに『超短編の世界Vol2』というのがあったので買ってみた。これから読みますが感想を書くかどうかはわかりません。