大師匠

 今週からディケイドはいよいよ九つ目の響鬼世界に突入です。
 響鬼といえば変身の際、衣服がはじけ飛ぶため変身を解除すると全裸になる、という面白いけど足枷にしかならない設定が特徴の一つでしたが、今回はその辺をどう処理しているかが見所のひとつ。
 響鬼の世界に到着するなり魔化魍に襲撃された士一行。そこに現れたのは戦闘スーツを着た顔出し少年。なんで顔だけ変身してないの?と思ったけど、これは変身解除後、人間の姿になって正体を明かす、という演出が使えない為の苦肉の策ですな。未熟な変身だと顔までは変身できない的な設定があるのかもしれませんが。
 少年は頑張って戦うものの魔化魍を倒すには力不足。そこで士はディケイド→カブトに変身。前回手に入れたクロックアップ魔化魍をあっさり殺害しました。魔化魍と戦っていた少年の名はアスム。彼は音撃道という武術を師匠ヒビキの元で学んでいましたが、師匠のヒビキは昼間っから寝ている駄目なおっさんでした。駄目ライダーってのもいるんだな、と呆れる士に対し頷くユウスケですが、ユウスケも……。
 一方、街ではバケネコ型の魔化魍が出現。それに対して現れたのは音撃道の戦士ザンキとイブキ。両者とも大量の弟子を引き連れての登場ですが、ザンキの弟子はむさ苦しい男ばかりで、イブキの弟子は可愛い女の子が集まってるのには笑った。ザンキ、イブキは颯爽と魔化魍を倒しますが残った一匹の魔化魍をどちらが倒すかで対立。音撃道は二つの流派が派遣をかけて戦っているのでした。ザンキとイブキが争う中、士はディケイドに変身し魔化魍を撃退。戦いが終わった後ザンキ、イブキは変身解除するのですが、これがもろにシンケンジャーっぽい演出だったのには爆笑。黒子もとい弟子が着替え用の幕を使って全裸を隠しておりました。
 士はイブキに見込まれお茶を飲みながら情報収集し音撃道には秘伝の巻物が伝わっていることをつきとめます。一方ディエンド海東はアスムの元で情報収集、っていうか愚痴聞かされてるだけなんだけど、へー、ほーと聞き流しつつも良い事言ってシメたのには笑った。
 ザンキ流で修行するトドロキが実はイブキ流のアキラに片思いしてる、って設定は原作で日菜佳ちゃん一筋だったトドロキを知ってる身には複雑な思いがしますが、次回の弟子世代が結束していく展開のためにはこの辺の段取りはないとマズイのは確か。
 一方魔化魍が目の前で出現してもなぜか変身しないヒビキ。ユウスケがクウガに変身して魔化魍に挑みましたがあっさりボコられました。そこでようやくヒビキは変身し魔化魍を撃退しましたが、その後なぜか怪物に変身。怪物に変身したヒビキはイブキとザンキの対決の場に乱入。怪物の正体は牛鬼という伝説の鬼だそうですが、鬼太郎みたいに倒した奴が次の牛鬼になるって話なんでしょうか。
 あ、あと鬼には鬼ってことでモモタロスさんも大暴れでしたね。
 今回は脚本米村正二、ヒビキ役デビット伊東と色々不安要素はあったものの原作の文字演出があったりしてけっこう面白かった。来週は轟鬼、天鬼も出てくるようだし、ディケイド自体の新展開もありそうで期待できそうです。
 が、ヒビキオンゲキコは……。