スーパー靖子タイム

 ディケイド電王映画も見てね編は後編に突入。
 デンライナーに乗車しコハナの仲介もあってウラタロスたちと一応の和解をした士と夏海。オーナー、ナオミ、イマジンズが揃った食堂車のシーンは短いながらもかつての電王の雰囲気が出ていて良かった。旗付きチャーハンに夢中のオーナー、ゲテモノコーヒーを笑顔で出すナオミ、ディケイド戦を振り返り自分たちの実力をアピールするイマジンズたちの悪ノリ。そしてイマジンズの脱線を実力行使で止めるコハナ、とデンライナー搭乗者陣全員にちゃんと見せ場を作っているのはさすが小林靖子
 シンケンジャーも今週は殿と家来という特殊な関係のせいでどこかぎこちなかったシンケンジャー達の関係が殿であるレッドの苦悩を家来の4人が汲み取り、絆が固まるという熱い展開。新ロボテンクウシンケンオーも登場してバンダイさんも大喜びだ。毎週感想は書いてないけどシンケンジャーは内容的には割とハードなのにいちいち黒子を使った演出が大仰でバカというギャップが凄いし、各キャラクターも個性的で面白いのでみんな見よう。
 一方、ユウスケに取り付いたモモタロスは時間の歪みで実体をなくしイラついていたものの自分の姿をイメージして実体を取り戻せという士のアドバイスにより電王からモモタロスにファイナルフォームライド成功。ついでにユウスケもモモから解放されました。モモタロスに戻れたのはいいけど、そこからどんな必殺技を出すのか?と疑問に思っていると、なんと復活したユウスケが超ひさびさにクウガに変身。ディケィド、電王、クウガ三人のライダーの必殺技でアリゲーターイマジンを倒すのか?と思いましたが、そこは電王なんで一筋縄ではいきません。勇ましく飛び出したクウガの蹴りはモモタロスの頭に誤爆という間抜けな展開に。誤爆の罰ゲームのようにゴウラムへとファイナルフォームライドさせられるクウガ。そしてゴウラムのアナルに刺さるデンガッシャーの刀身。ゴウラムを刀身にしたモモタロスの俺の必殺技ディケイドバージョンによってアリゲーターイマジンは撃破されますが、久々のクウガ変身がこんな扱いをされるとは……。さすが電王としか言いようがないけど、クウガやユウスケのファンの中にはさすがに怒ってる人もいそうだ(笑)。まあユウスケは今のところはコメディ担当なんでこういう使われ方は非常においしいのではないでしょうか。しかしファイナルフォームライドのおもちゃはクウガ、キバあたりは欲しいけど一個買ったら結局全部買うことになりそうだから、ちょっと手は出せない。
 元凶であるイマジンを倒したことで世界の危機は去った……と思いきや電王世界の危機の元凶は他にいたようで電王たちの戦いは劇場版へと続くのでした。電王の世界とは別れを告げ、カブトの世界へと向かおうとする士たちでしたが、その前に現れたのは出オチ担当要員ジーク様、というところで電王編終了。ディケイドの中の一編とはいえ最初から最後まで電王本編、といった感じの二週間でしたなあ。 
 毎回過去ライダーのパラレル世界を巡っていくという体裁のディケイドですが、電王編は映画の宣伝という事情もあって電王オリジナルの世界に士たちが行くという展開でちょっと嫌な感じだなあ、とか見る前は思ってたんですが、実際に見てみると非常にバカかつ面白かったんでコレはコレで良かったんでないか、という気がします。もっともディケイドの世界観としても電王の世界観としても、かつての主人公「良太郎」をほぼスルーしてしまっているのは大問題だとは思うけど、良太郎の存在をうかつに出してしまうと色々都合が悪そうなんで仕方ないか。
 さて来週からはカブト編、ということでライダー世界巡りは響鬼編がラスト、ということが決定のようです。ディケイドの前期から後期への橋渡しとなる話に前期後期で揉めた響鬼を持ってくるというのは色々な意味で楽しみですが、まずはカブト編を楽しみに待ちたいと思います。といっても正直カブトにはあんまり思い入れはないんだけどな。