地デジ推進キャストオフ

 今週のディケイドは電王編に突入。アギトまでのシリーズは登場人物がほぼ別人(例外はキバの糸矢くらい)のパラレルワールドっぽい世界が舞台になってましたが、今回の電王編はオリジナル電王の世界っぽくてモモ、ウラ、キン、リュウのタロスブロス、あげくにコハナ、オーナー、ナオミの面々がオリジナルキャストで登場し脚本もオリジナルを担当した小林靖子と今までの世界とは別物な感じになっています。まあ電王映画の宣伝という意味合いもあるんでしょうが、オリジナル世界が舞台ということで各世界がパラレル世界になってしまっている件についての説明なんかもそろそろあったりするのでしょうか。
 とか思ったものの今回はあちこちでビルが消えたりイマジンが暴れてたりして世界の危機が迫っていることはわかるもののストーリー的な展開はあまりなくてひたすら戦闘シーンが流れているような内容だったのがちょっと驚きでした。序盤いきなり士に憑依したモモタロスがソードフォームに変身し、エクストリームスラッシュでモールイマジンを撃破したのを皮切りに、士の体を追い出されたモモタロスはユウスケに憑依、残りのタロスは夏海に憑依してそれぞれディエンド、ディケイドと延々戦っていただけでした。
 けれど、それがつまらなかったかというと全然そんなことはなくて久々にTV画面に帰ってきたタロスたちのキャラを立てつつ士、夏海のコスプレとか恒例の同族性ライダー対決を盛り込んでオリジナル電王の世界が帰ってきたと思わせる楽しい回でした。まったく別物になった世界でオリジナルのネタを探すのもいいけど、たまにはこういうのもいいですな。最後のヒキでモモタロスが大の字になって落下していくバカ演出も電王らしくてよかった。