スイーツ脳恋愛体質

 2週間ぶりに仮面ライダーキバ放送。今週はすごく面白かった。この調子でいけばまっとうな最終回を迎えられるのでは?と思わなくもないけど、過去編の進行がやけにスローペースなのが気にかかるところ。キングに狙われた三馬鹿トリオが本当に馬鹿っぽくなってたり音也とゆりの関係が決定的に壊れてしまったりと、それなりに展開はしてるんだけど、残り話数を考えるとこれからの展開はけっこう不安。今週で現代編の登場人物の立ち位置と主義主張が明確になったから来週過去編も話を動かしてくるとは思うけど。
 そんなわけで前回、大牙、深央の正体、そして自らの素性を知ってしまい悩む渡ですが、母親である真夜に「ファンガイアも人間も関係ない」と諭され『素晴らしき青空の会』メンバーに自分がキバであることを告白。
 そして嶋さんに「人間とファンガイアの架け橋になりたい」と石の橋の上で訴えかけます。それに対し橋の妙に不安定な足場に立ちながら協力を約束する嶋さん。でもこれは大嘘でした。足場の悪さは嶋さんの心象風景を表していたよ!シャワーシーンで体脂肪を気にしてるにしては……な裸体を晒しながら「人間とファンガイアの共存などありえない」と呟く嶋さん。回想シーンでは大牙らしき人物にボコられていましたが、嶋さんが大牙の育ての親かなんかなんでしょうか。
 そして青空の会メンバーにキバ抹殺を告げる嶋さん。名護、恵は納得いかないものの命令に従わざるを得ません。人類サイドはキバをファンガイアの一員とみなし排除する方向に動きました。
 そしてファンガイアサイドの代表者太牙は渡をファンガイアとして迎え入れ共に餌である人類を管理しようと持ちかけます。
 ファンガイアを排除すべき敵と捉える人類、人類を餌としか見られないファンガイア、共存の余地はまったくナシ。
 そんな現状を突きつけられ悩む渡。そこに深央さん登場。この子ならもうちょっとマシなことを言ってくれるかも……。
「渡!大牙を殺して!渡がキングになってあたしがクイーンになれば二人の恋愛的には何の問題もないじゃん!(大意)」
 この子が一番アレでした。恋愛と自分の安全さえ確保できればオッケーだし、ちゃっかり男の立身出世にも期待してます。
 どいつもこいつも自分の都合で渡という駒を利用することしか考えてない中で、友人として渡を心配しているのは恵と、なんとあの名護さん。ある意味嶋さんのコピーである健吾イクサがためらいなくキバを襲う中、恵は援護射撃をすることを拒否。そして名護さんに至っては手元が滑ったといって健吾を威嚇射撃しキバを援護。まっとうな正義のヒーローしてます。やはり名護さんは最高です!
 しかし初期はアレな人だった名護さんが終盤ヒーローとしてまともに活躍するとは思わなかった。今の健吾みたいな立ち位置になっていてもおかしくなかったのに。ネタキャラとして異常に人気出たから扱いが変わったりしたんだろうか。音也と出会い、真夜に恋をして一皮むけたってエピソードはあったけど、ここまで人が変わるとは……。
 孤立無援でありつつも友の存在はある。わずかながら希望が見える中、行動を起こしたのは過労気味の中間管理職ビショップ。渡の中に眠るファンガイアの血を呼び覚ましちゃいました。そして凶暴化したキバが恵に襲い掛かったところで番組終了。
 そして次回のサブタイトルは「名護イクサ爆現」
 爆現ってなんだよ、と突っ込みつつも名護イクサとタイトルがつく以上期待せずにはいられない。