噛ませ犬人生

 ウォーズマンが負けるのはもうわかったからさー、さっさと倒してやれよー、今週のプレイボーイを読んでそんな気持ちになりました。
 先々週まであれだけ持ち上げておいてマンモスマンの裏切りで一気にウォーズを奈落に落とすゆではまさに外道。ダメ押しで例の30分しか戦えない弱点が発動して、ウォーズマンはほぼ無力化。今週は本当に単なるウォーズマンへのリンチで話が終わっていた。
 結局クロスボンバーで仮面を剥がれるのかゴーストキャンバスで首をもがれるのかはわかりませんが、このままだと悪行超人の手助けをして正義超人の足を引っ張っただけの間抜けで終わるというのがあんまりです。超人オリンピック・ザ・レザレクションで名伯楽とか言われていたのは一体何だったんだ。
 ウォーズマンの株も下がったけど、ネプチューンマンも小物臭が増大、マンモスマンも知性の欠片もないアホ超人化、セイウチンも禊を済ませたものの今後活躍はなさそう……、と全員が株を下げる展開に。こんなふうになるなら最初からネプとマンモスマンを組ませりゃ良かったのに。
 しかしウォーズマンは2世になってからはトップクラスの人気を獲得、旧作でも人気投票やる度にベスト10内に入る人気はあったものの常に扱いはひどいですね。第2回超人オリンピック編ではヒールとして活躍したものの正義超人化してからは悲惨の一言だ。
 悪魔超人編ではバッファローマンの強さを表現するために早速噛ませ犬の役を割り振られてるけど、この試合は火事場のクソ力とか1200万パワースクリュードライバーとか見せ場もけっこうあったからまだマシ。次の黄金のマスク編では体内をリングにされて出番なしだし、超人タッグ編ではロビンの引き立て役として大した見せ場もなくスープレックス一発で故障して失明しポンコツぶりをアピールしたあげくクロスボンバーで死亡。王位争奪編ではあの世から復活してカッコ良く戦うかと思ったらドクターボンベのミスで素人超人化、ロビンのフォローとキン肉マンの友情でなんとかザ・マンリキに勝利を得るという微妙な試合に。あと、この試合ではウォーズマンがマンリキに殺されかれてるのにキン肉マン達が「なんて運の悪い奴なんだ」であっさり済まそうとしているのもウォーズの不遇さを浮き彫りにしている。さらにこの試合では一時的に残虐超人化したウォーズマンが仲間や観客から残虐ファイトを非難されるのだが、ウォーズマンの次にやったラーメンマンVSモーターマンの試合ではラーメンマンはキャメルクラッチでモータマンを真っ二つにする超残虐ファイトで勝利し喝采を浴びています。いくらなんでもひどい差別だろう。
 そして王位争奪壱戦フェニックスチーム戦ではマンモスマン攻略法を特訓で編み出したものの、疲労しているところをマンモスマンに襲われ、あげくに攻略法は役に立たなかったというオチがついてリタイア。しかもウォーズマンの代わりにキン肉マンチーム入りしたのは弱小超人ジェロニモ。ここまでくるとゆではウォーズマンが嫌いなんじゃないかと思わざるを得ない。王位争奪戦編終盤ではテリー、ラーメンマン以下正義超人全員がキン肉マンたちの戦う大阪城に駆けつけるという展開になり、その中にはウォーズマンもいるんだが、そこでもウォーズマンは冷遇されている。大阪城に着くと知性以外の4柱の邪悪神がスーパーフェニックスの母シズ子を殺そうとしてて、助けに入った4人の正義超人が邪悪神をボコるんだが、その4人の超人というのはテリーマンラーメンマン、ウルフマン、ジェシー・メイビア
 普通、ここはウォーズマン入れるでしょ。なんでジェシーがでしゃばってくるんだ。そしてウォーズマンは最終話までモブシーンでもあんまり描いてもらえないという冷遇ぶり。マスク剥がされてたからゆでが素顔を描くのをめんどくさかっただけかもしれないが……。
 そして2世になってからはクロエとして登場しケビンマスクの師匠として異常なまでに厚遇されていたものの強敵と戦ったらやっぱり噛ませ犬だったウォーズマン。そんなウォーズマンをこれからもボクは応援し続けます。