珍芳香

「ゲェ〜〜〜〜〜〜ッ!!!新吾のちんこから香水のにおいがしやがる!!」
小学生の頃、『ちんこつかみバトル』という遊びが流行っていました。相手の不意をついてちんこをつかみ十秒間揉み続ければ勝ち、というゲームです。その日も教室でバトルは繰り広げられ、新吾君が犠牲者になりました。彼のおたからと勝利をつかんだのは英知君です。しかし、ちんこから香水の匂いがするとはどういうことでしょう。
男子の何人かがちんこのにおいがついた英知君のてのひらの匂いを嗅ぎ始めました。
「本当だ!新吾は男のくせにちんこに香水をつけてやがる!今日の学級会の議題は新吾のちんこ問題で決まりだな!」
男子はほぼ全員、女子ですら数人が英知君のてのひらの匂いを嗅ぎました。ぼくも英知君のてのひらの匂いを嗅いでみましたが、香水というよりは便所の芳香剤のような匂いでした。うっかりちんこに芳香剤をこぼしてしまったのでしょうか?
そんなふうに騒いでいるとガラリと扉が開き、担任の先生が教室に入ってきました。これ幸いと新吾君は先生に助けを求め、走り出しました。
「あっ!新吾のちんこから何か出た!」
先生に近づくと新吾君の股間からピンク色の発光体が飛び出し、先生の顔の横を通り過ぎました。ピンク色の発光体は天井近くを飛び回った後、窓の外に逃げ出しました。皆呆然としていましたが、英知君は我に返ると自分のてのひらを鼻に近づけました。
「ぐ、ぐわ〜〜〜〜!!ち、ちんこくせ〜〜〜〜〜〜!!」
ピンク色の光が去った後、新吾君のちんこから芳香は消えていました。
ちなみにクラスの生徒は全員発光体を見ていましたが、何故か先生だけにはあの光は見えてなかったそうです。あれは大人には見えないちんこの妖精だったのでしょうか?