ダイヤモンドパワー全開!!

 冒頭で将軍様が「ダイヤモンドソード」って言うとこ、すごく棒読み感があって笑った。
 そんなわけで悪魔将軍vsストロング武道戦、今回はダイヤモンドボディを出した将軍様のターンであるかのように思われたのですが。
 「自分は師を超えた」、その事実を叩きつけ武道の「永遠」を終わらせるべく、ダイヤモンドボディを発動し地獄のメリーゴーラウンドを仕掛ける将軍様。一撃目で腹に傷を負わせ、二発目は躱されたもののそれは三発目への布石。回避できない一撃が武道に決まると思いきや、ダイヤモンドボディを発動した武道によって受け止められてしまいました。武道がダイヤモンドボディ使えるというのは予想通りだったけど。
 悪魔将軍、ゴールドマンは自分と同じ域に到達した。けれどそれは決して自分を超えたわけではない。超人には限界があるのではないか。十人の始祖を鍛え上げたことでその疑念は確信に変わったと告白する武道。
 どれだけ心血を注いでも自分を超える超人を育てあげることはできない。ならば自分こそが至高の存在であり、その自分が超人を管理することこそがベストなやり方。超人閻魔である自分に皆が従うことこそがベストなやり方であり、自分は覚悟を持って永遠にそのシステムを回し続ける。

 今までにも超人閻魔の思想は語られてはきたんですが、ここまでまとまった形で示されたのは初めてのような気が。特になぜ超人たちに失望したのか、という部分に関しては超人の出来が悪い(そして神々がそんな超人たちを認めているのが気に食わない)からと示されていたものの完璧超人に、それも始祖に対しても感じていた、というのはけっこう驚きでした。
 あまりにも強くそれ故に自分の弟子にも失望していた、というのはある種悲劇ではあるんですが、自分のやり方が悪いせいで超人たちに限界が見えてしまっているのではないか?という考えに至らないのは武道の傲慢さが原因なわけで、今回また武道の老害度が上がってしまっていますな。
 悪いのは俺じゃない、ふがいない弟子どもだ!というあたりで相当ねえ。
 その一方で閻魔に近かった始祖たちはゴールド&シルバーは閻魔とは違うやり方で後進を育てることで新たな強さの形を模索したわけだし、ジャスティスマン、ペインマンあたりは現代の超人と戦い、新たな可能性を認めていったわけで武道の老害感が際立ってくる。

 武道とスペック的には並んでいるものの、それを超える決定打を持たない将軍様。そんな将軍様の脳裏に浮かんだのはかつての盟友ペインマンとのスパーリング。「私のようにもっと柔軟になれ」、その言葉を思い出した将軍が採った戦法はかつてキン肉マンを苦しめた硬度ゼロ軟体ボディ。さすがに武道も軟体ボディは使ってこないだろうし、仲間との友情で編み出した戦法で攻めていくのは勝ちフラグっぽいので期待したいところだけど、武道の方が将軍に淡々と対応しているだけでろくに攻めのカードを切ってないだけに勝ち目は薄いかなあという気がしなくもない。
 というかこれがラストバトルになるのかもまだ不明ではあるんだけど。あと将軍様は地獄の断頭台を完璧始祖としての奥義とは言ってないのでそこは隠し玉があることを期待したい。