霧彦さん汚名挽回

 オープニングで映画の宣伝をするのはいいけど、新フォームとかバンバン出されるとけっこう萎えますよね。あとディケイドに関しては夏の映画同様過去のライダーとか敵役がバンバン出るみたいだけどそれで話がちゃんとまとまるのか不安。
 そんなわけで今週の仮面ライダーダブルはヴァイラスドーパント編後編。轢き逃げ事件の犯人達を次々殺害していくドーパント、事件の犯人は被害者の幸の弟かと思われたけど違って、幸の婚約者湯島もシロ、と思いきや実はヴァイラスドーパントは幸自身、そしてヴァイラスのメモリも幸自身が購入したもので、実は結婚詐欺師だった湯島に復讐するつもりだったのが、轢き逃げに遭ってしまい、ヴァイラスのメモリが幸の復讐心と同調し一人歩きしてしまったというオチでした。こういう事件の構造がひっくり返る話は好きなんでもっとやってほしい。しかしヴァイラスメモリは本来の能力を考えるとうかつに一般人に売っちゃいけない代物なんじゃ……。
 今回はシリアスな話のせいか亜樹子所長の顔芸はとても控え目でしたが、我らが霧彦さんは結果的にギャグキャラとして活躍してくれたのが良かった。精神だけが一人歩きするヴァイラスドーパントの特殊さに目をつけドーパントのすごいひみつをはっけんしたぞ!と若菜姫に得意満面で自慢→冴子にも自信満々で報告したけど『それガイシュツだしメモリの能力下がっちゃって使い物にならないから』と一蹴されるという素晴らしいコンボ。しかも冴子はパパと一緒にオペラ鑑賞してた、つまり霧彦さんがハブられていた、というのもポイント高い。
 戦闘シーンに関してはあっさりしてたけどドーパントの特性とか哀しい背景を考えるとこれくらいあっさりしてたほうが効果的なんでしょう。ヒートジョーカーに続きヒートトリガーの必殺技も出ていましたが、この辺の変形フォームの技が続けて出るのは半分このボディをくっつけて遊べるフィギュアの販促だったりするんでしょうか。というかあのフィギュアはちょっと欲しい。フィギュアーツよりあっちを買うべきだろうか……。
 あと『お前の罪を数えろ』という決め台詞は冷静に考えると毎回あんまり機能してない気がするんですが、今回に限っては自覚のない犯罪者に罪の自覚を促す、という意味でけっこう機能してたのが良かったと思います。