血みどろの慈悲!!

 マッスルインフェルノとリベンジャーの存在は華麗にスルーされた。
 というわけで今回のキン肉マンはスグルがマッスルスパークを完成させたというのはどういうことなのか?というお話から。その鍵となるのはやはりかつてタツノリの口から語られた「慈悲の心」。ネメシス版マッスルスパークも完成形に近いけれど、慈悲の心がなければダメと言うシルバーマン。具体的にどれだけ技に差があるのかはスグルvsネメシス戦を待つしかないですが、今回はスグルvsネメシス戦に向けての盛り上げ回という印象。シルバーマンもネメシスとスグルとで戦ってみればいいやん、と煽ってますし。
 ロビンマスクラーメンマンを倒したネメシスに対してビビるスグル。そんなスグルに対して真弓のように正義超人のリーダーたる覚悟を見せろと叱咤する委員長。委員長はこういう時はちゃんとキメてくれるけど、ネメシスに関する事情を知ってる真弓がどんなことを語ってくれるのかも気になります。ネメシスが慈悲の心を持たなかったために色々やらかしてた、みたいな話が出てくるのかな。
 そして先週死んだと思われてたサイコマンはギリギリのところで生きてました。生死を分けた理由はサイコマンがシルバーマンを仕留め損なった理由と同じくブロッケン効果で掘り返された地面のおかげでした。「生きるか死ぬかどうかは賭けだったけど、君は強いからね。だからやった」みたいなシルバーマンの台詞にサイコパスっぽい危険さを感じましたが、一応シルバーマンとサイコマンの間には信頼関係がちゃんとあったということなんでしょう。まさに血みどろの慈悲だよ。
 あとサイコマンはこの辺で退場でしょうけど、今回も「あなたにならそのまま殺されてもよかったのに……」とヤンホモ臭い台詞を吐くあたりvsシルバーマン戦が始まってから後始末に至るまで徹頭徹尾キモい、というのは凄い。サイコマンは徹頭徹尾キモい。
 サイコマンの言葉に対し「消えるときはみんな一緒だよ」とシルバーマンが返したところ、ネメシスが始祖の最高機密であるダンベルと始祖消滅システムに関して公衆の面前でべらべらとしゃべってしまいました。ちょっと口が軽いというか聞いた話はしゃべらずにいられない辺りちょっとタラちゃんみたいな幼児性を感じますね。
 そして始祖の秘密が開示されたあと、シルバーマンはジャスティスマンとテリーマンがいまだいる3階のリングに降りたつのでした、というところで今回は終了。
 生き残りである始祖ジャスティスマンにダンベル使用してオーケーか聞きにいったんだろうけど、ジャスティスもサイコマンも、もちろんゴールドマンも始祖消滅には賛成で、超人閻魔だけが消滅には反対、という形になるんだろうか。ジャスティスマンにダンベルを託されたテリーマンも始祖消滅に関しては反対するだろうし。
 今後の展開は割と不透明だけど、スグルvsネメシスだけは確定しているわけで、正義超人界のリーダー、スグルと完璧超人の将来を託されているネメシス、この二人の戦いを見届けることで超人閻魔がスグルたちに超人の未来を託せると確信→ダンベルでの消滅を決意、という展開もアリなんじゃないかな、という気もしてきた。悪魔将軍vs超人閻魔戦は見てみたいけどこれやった後でスグルvs超人閻魔をやっちゃうとかなり冗長になる気もするし、スグルvsネメシス戦がラストバトルになるという可能性も出てきたような気がします。